これらの働きの中でも管理栄養士の筆者が最も注目するのはダイエットをサポートする働きです。「チアシード」は『ダイエットをしたい!』、『でも甘いおやつはガマンできない!!』という方に是非取り入れて頂きたいダイエット食品でもあるのです。

チアシードって?

「チアシード」はメキシコ原産のシソ科の植物「チア」の種子のことです。良質なたんぱく質やビタミン、食物繊維、ミネラル、オメガ3脂肪酸などを含みます。水に浸けると膨らんでジェル状になる特徴があります。乾燥したまま食べると消化しにくいので浸水させてから食べるようにしましょう。

チアシードのダイエットをサポートする働きとは?

■水に戻すと約10倍に膨れて少量でも大満足!

「チアシード」は水に浸けると膨れてジェル状になります。ジェル状の成分の正体はこんにゃくにも含まれるグルコマンナンという食物繊維です。少量でも満足感が得られるのでおやつの食べ過ぎを防ぐ働きが期待できますよ。

■食物繊維でデトックスして燃焼しやすい身体に

「チアシード」に豊富に含まれる食物繊維には腸内の老廃物の排泄を助ける働きが期待されています。腸内環境が乱れると代謝が落ちて痩せにくい身体になりますので食物繊維をしっかり摂って老廃物を身体に溜めないことがダイエットには不可欠なのです。

■豊富なオメガ3脂肪酸で脂肪燃焼

「チアシード」に含まれる不飽和脂肪酸の一つオメガ3脂肪酸には脂肪燃焼を助ける働きが期待されています。おやつを食べながら脂肪燃焼を助けてくれるなんて、ダイエット中の方にとっては嬉しい働きですよね。ちなみにオメガ3脂肪酸はコレステロール値を下げアレルギーの発症を抑えるなど健康で美しい身体づくりには欠かせない栄養素のひとつなのです。

ダイエット中でも安心な「チアシード」で作るヘルシーおやつレシピをご紹介します。

チアシードを使用したダイエット中でも安心なレシピ

材料を混ぜて冷蔵庫で冷やし固めるだけで作れる簡単なおやつレシピとなります。上記で紹介した「チアシード」によるダイエットをサポートする働きが期待できます。もちろん味の面でも、ココアパウダーや黒すりごま、はちみつの濃厚な味わいで美味しく召し上がり頂け満足感も期待できます。甘さ控えめですがひとつまみの塩を入れることではちみつの甘みが引き立ち甘さ控えめでも、もの足りなさを感じにくくなります。

【豆乳ココアチアシードプリン】

(材料:2人分)
豆乳(牛乳でもOK)・・200ml
チアシード・・・・・・・大さじ4
ココアパウダー・・・・・大さじ1
黒すりごま・・・・・・・小さじ2
はちみつ・・・・・・・・大さじ2
塩・・・・・・・・・・・ひとつまみ
りんご・・・・・・・・・1/8個
ミントの葉(あれば)・・適量
※ココアパウダーの代わりに抹茶(大さじ1)やきな粉(大さじ1)を混ぜて作ってもOK。

(作り方)
1.ボウルにチアシード、ココアパウダー、黒すりごま、はちみつ、塩を入れ、豆乳を少しずつ加えながら混ぜる。

2.グラスに注いで冷蔵庫で2時間冷やす。

3.りんごを1cm角に切って(2)にのせ、ミントの葉を飾る。

「ダイエットをしたい!」、「でも甘いおやつはガマンできない!!」といった方には、ダイエット中でも安心な「チアシード」を取り入れたヘルシーおやつを日々に取り入れ美味しく楽しいダイエットを成功させませんか。

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五十嵐 ゆかり

食と暮らしの企画制作会社『株式会社フードクリエイティブファクトリー』代表。「食を通して大切な人との暮らしをもっと楽しく」を活動理念とし、企画、レシピ・商品開発、執筆、メディア出演、講演、イベント出演、料理教室など、多方面で活動中。発酵食品を料理にプラスしてグンと美味しく、ヘルシーにするコツなど、日々の暮らしに取り入れやすく美容や健康にうれしい要素を取り入れたレシピを得意とする。フードコーディネーターとして広告フードコーディネートやスタイリングも手がける。「日本の素晴らしい食文化を世界のご家庭でも楽しんでもらいたい」という思いから、シンガポールでの料理教室や情報誌OISHII連載でのレシピ紹介などの取り組みをしている。「身体を壊してから健康を意識するのではなく、健康な今のうちから身体を大切にして欲しい」という思いから、読売新聞の医療サイトyomiDrでは、予防医療に関するレシピ記事の連載をもつ。