ミドリムシってなに?

ミドリムシは学名ではユーグレナと呼ばれています。ラテン語で、美しい(eu)+眼(glena)という意味なのだそうです。ムシではなく藻の仲間で、全長0.05~0.1ミリ程度の微生物です。その名のとおり緑色をしていて、光合成によって栄養をつくり出す一方で、鞭毛(尻尾のようなもの)を持ち、水の中を自由に泳ぎ回ります。動物と植物、両方の特徴を持つ非常に珍しい生物なんです。

みなさんも理科の授業などで、顕微鏡で見たことはありませんか?

ミドリムシは単細胞生物なので、主に昼は光合成で栄養を蓄え、夜に細胞分裂をして増えていきます。非常に適応力がある生物で、太陽の光と水、二酸化炭素があれば育っていきます。その生産効率は稲の十数倍とも言われています。

実はミドリムシは5億年も前から存在している生物です。顕微鏡の発明によって1600年代に初めて発見され、その後世界で研究対象にされてきました。食料としての研究が進んだのは1970年代のオイルショックのころからのようです。

ミドリムシが持つ栄養素

ミドリムシは完全栄養食と言われています。

植物が持つビタミン類、魚のDHCなどに含まれる不飽和脂肪酸、水の中の生物が持つミネラル類など動物・植物両方の栄養素を持ち、その数は59種類にもなります。

そのなかでもすごいのが「パラミロン」というミドリムシ特有の成分です。これは、無数の穴が開いている食物繊維の一種で、油やコレステロールなどを吸着し、排出するという特徴を持っています。

パラミロンに期待できる効果は以下の通りです。
・便通が良くなる
・肌荒れに効果がある
・高血圧を改善する
・疲労回復に効果がある
・コレステロールを低減する
・抗がん剤の効きを良くする
・抗がん剤の副作用を低減する
・感染症を予防してくれる
・紫外線を防いでくれる
・ストレスを軽くする
・アトピー性皮膚炎を改善する
・花粉症の症状を改善する
・ダイエット効果がある
・デトックス効果がある

まだ研究途上ですが、パラミロンは大腸がんの抑制効果やインフルエンザの症状緩和などの研究成果もあがってきているようです。

ミドリムシの味は?

藻の仲間なので、風味も海藻のような感じです。ワカメや昆布などを食べてきた日本人には馴染みやすいかと思われます。
サプリメントで摂る場合は味は関係ないと思いますが、それほど癖のある味ではなさそうです。

いかがですか?

ミドリムシのスゴイことがわかっていただけましたか?
ミドリムシは食品としての栄養面だけではなく、地球温暖化対策やバイオ燃料の原料にも期待されています。
ぜひ、一度ミドリムシのスゴさを実感してみてください!

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