黒すり胡麻

若返り、不老長寿のもととして古くから愛食されてきたジャパニーズ・スーパーフード“黒胡麻”。香ばしい味わいやどのような料理にも合うところ、手ごろな価格で購入できるところに加え、下記のような素晴らしい栄養素を含みます。

●ゴマリグナン・・・セサミン、セサモール、セサモリン、セサモリノール、セサミノール、ピノレジノールを成分とした抗酸化物質。強力な抗酸化作用により、アンチエイジングに効果を発揮。肝臓までたどり着く耐久性があり、肝機能低下による肌荒れや老化防止に役立ちます。

●たんぱく質・・・健康な肌や爪、髪を作るだけでなく、抜け毛・薄毛予防にも。

●ナイアシン、亜鉛・・・髪の毛やまつ毛を生成し、抜け毛を予防。

●アントシアニン・・・メラニン色素の形成を促進し、白髪を予防。

●ビタミンB群・・・健康な髪や肌を作り、ニキビや口内炎を予防するB2、脂質代謝を活発にするB6を含みます。

●トリプトファン・・・セロトニンの材料となって、気持ちを落ち着けるのに役立ちます。

●アルギニン・・・抗ストレス作用や、疲労回復、免疫力・筋力アップに効果。

ただし、胡麻は胡麻でも、形状に注目する必要があります。それは、胡麻は硬い皮に覆われているため、そのまま食べても胃酸に溶けず、排泄されてしまうから。殻を砕いたり、潰したりした黒すり胡麻や練り胡麻を摂取することをオススメします。

ブロッコリースプラウト

ブロッコリーの新芽・ブロッコリースプラウト。鮮やかな緑色をしていて、ピリッとした辛味がある野菜です。代表的な成分は、体の解毒力や抗酸化力に関わる酵素の働きを高めてくれる“スルフォラファン”。その他、美肌作りや免疫力アップに役立つβ-カロテン、ビタミンC、ビタミンEを含みます。

ブロッコリースプラウトは熱に弱い成分を含むため、非加熱でいただきましょう。また、スルフォラファンによって生成された酵素は、約3日間働き続けます。摂取目安は、3日に1度で十分です。

パクチー

セリ科の食用植物“パクチー”は、コリアンダー(英語)、香菜(中国語)とも呼ばれ、アジア料理によく用いられます。そんなパクチーに期待される効果・効能は、次のとおり。

●夏バテの予防・回復・・・パクチーの辛み成分には、胃の調子を整えたり、食欲を増進したりする働きがあります。

●デトックス効果・・・体内に蓄積された有害物質を体外に排出。肌荒れや便秘、免疫力の低下、疲労などのさまざまな不調の原因にアプローチ。

●美肌効果・・・パクチーの葉に含まれるβ-カロテンには、皮膚や粘膜の健康を保つ他にも、高い抗酸化作用が認められています。

押し麦

麦に含まれるβ-グルカンという水溶性食物繊維は、食物の消化・吸収をゆっくりにしてくれるため、食後の血糖値の上昇が穏やかになります。その結果、脂肪の合成を高め、分解を抑制するインスリンの大量放出が抑えられ、内臓脂肪がつきにくい状態に。何でも、朝食を白米から麦ご飯に変えるだけで、夕食まで食後高血糖を抑えられるというので、ダイエット中の方にとっても嬉しい話ですよね。

麦ご飯は、白米8割に対して裸麦2割を混ぜ合わせてとぎ洗いをし、白米だけのときよりもやや多めに水を入れて、1時間ほど浸水させてから炊飯するだけと炊き方も簡単。鍋にたっぷりの水と塩、麦を入れて15~20分ほど茹で、流水でぬめりを取れば茹で麦も完成します。サラダや煮物、スープに加えたりとさまざまなアレンジができるので、重宝しますよ。

以上、身近なスーパーフードとその特徴をお伝えしました。「スーパーフードを試してみたい」と思っているみなさん、まずは上記の4品を取り入れてみてはいかがでしょうか。

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高木 沙織

2度の海外留学を経て、航空会社で勤務。退職後は、「まずは自分が試してみる!」という実践美容をモットーに、フットワークの軽さと行動力を生かして、美容ライターの活動をスタート。
“美容と食には密接な関係がある”ことから、『ジュニア・スーパーフードマイスター』『スーパーフードマイスター』など、複数の「食」に関する資格を取得し、ビューティーフードアドバイザーとしてフード系のイベント講師・執筆に携わる。
2016年からはヨガインストラクターの活動も開始。多角的に美容・健康をサポートする。