キャッツクローとは?

キャッツクロー(英名:Cat’s Claw、学名Uncaria tomentosa)はアカネ科カギカズラ属の蔓性植物で南米ペルーの標高400-800mに自生しています。「キャッツクロー=猫の爪」という名前が示すように、葉の付け根に猫の爪のような棘があります。

キャッツクローはペルーやアマゾンの先住民達がインカ帝国の時代から、関節炎やリウマチに効果があるハーブとして長い間利用してきました。

1994年WHOでキャッツクローは副作用のない抗炎症効果がある薬用植物として認定され、一部のヨーロッパの国では抗炎症薬として認可されています。

キャッツクローの効果

希少性が高く、アマゾンの先住民の間で「幻の樹木」などと呼ばれ、大切にされてきたキャッツクローは、薬用植物として評価されているスーパーフードです。「ウンカリア・トメントーサ」と呼ばれる品種のキャッツクローには、根や樹皮に「アルカロイド」(五環系インドールアルカロイド)という成分を含み、リウマチなどの免疫異常を抑える作用や、ヒザや腰などの関節痛・炎症を緩和する働きが期待されています。

また、ハーブや薬草などを用いる代替医療のなかでも、キャッツクローは比較的即効性のある素材といわれ、その機能性が注目されています。

キャッツクローの食べ方

乾燥させてフレーク状にしたキャッツクローを煮出して、ハーブティーにするのが一般的ですが、粉末タイプのものを飲み物やヨーグルトに混ぜたり、クッキーの生地に練り込んだりして食べる方法もあります。ただしキャッツクローは、漢方系の独特の苦味があり、入れすぎると味を損ねますので注意して下さい。

この独特の風味が苦手な方は、サプリメントもあるので、パッケージなどに書かれている使用目安を参考にしながら、体調に合わせて量を調節するようにしましょう。

キャッツクローの選び方

キャッツクローには大きく分けて2つの品種が存在しており、アルカロイドを多く含まれていると言われているのが「ウンカリア・トメントーサ」という種類のキャッツクローです。逆に、「ウンカリア・ギアネンシス」という品種は、アルカロイドをほとんど含まないと報告されています。

では、ウンカリア・ギアネンシスが役に立たないかと言われれば、それは違います。

ウンカリア・ギアネンシスの方は、炎症系の疾患に強いキャッツクローと言われおり、市販されているキャッツクロー(とくに粉末タイプ)は、このウンカリア・ギアネンシスとウンカリア・トメントーサを混合したものも流通しています。どちらが優れているいうのではなく、ご自身の体調にあった配合のキャッツクローを選ぶことが大切です。

もう一点、キャッツクローの選択肢にはフレークか粉末タイプ(またはサプリ)があり、いずれの場合も樹齢を重ねた成木から作られているものが望ましいとされています。

そして粉末タイプの場合は、キャッツクローをそのまま粉末にした「ホールフード粉末」と、キャッツクローから抽出したエキスだけを粉末にした「エキス粉末(エキス末)」、の違いで成分の含有量が異なります。より自然に近いキャッツクローを摂りたい方は、「ホールフード粉末」を選んで下さい。

「エキス粉末」や、カプセルタイプのサプリに利用される「キャッツクローエキス」は、エキス抽出技術や濃縮率の違いでも成分の含有量に差がでます。これらの場合は、アルカロイドなどがどの程度が含有されているのか明示されているものや、信頼できるスーパーフードメーカーから購入するのがよいでしょう。

なお、アルカロイドには摂取目安がありますので、たくさん摂ればいいというわけではありませんし、スーパーフードや食事療法の観点からいえば、自然に近い状態で栄養を摂取できる「乾燥フレーク」や「ホールフード粉末」の方が望ましいのかもしれません。

キャッツクローの摂取量

キャッツクローサプリメントは特に明確な摂取量の基準はありません。1日に数百mg程度が目安です。キャッツクローの臨床試験ではリウマチ性関節炎には1日60mg,関節炎には1日100mgの経口摂取で有意な結果がでています。

キャッツクローの副作用について

キャッツクローの副作用は、まれに頭痛,めまい,吐き気などの症状があるようですが、一般的には安全性は高いと考えられています。ただし、3歳以下の幼児と臓器移植者には使用しないでください。そして、キャッツクローを妊娠中,授乳中に摂取するのは安全性に関するデータがないので避けた方が良いでしょう(キャッツクローは、避妊・中絶に用いられていたことがあります)。

キャッツクローには血圧を下げる作用もあるため低血圧,血圧を下げる薬を服用している場合は注意が必要です。また免疫を活性化するので免疫抑制剤の働きを阻害する場合があります。CYP3A4(チトクロームP450)を阻害する可能性が示唆されています。臨床試験で確認されたわけではありませんが、CYP3A4で代謝される薬(ロバスタチンなど)との併用は、必ず主治医に相談するようにしてください。

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