ここ数年で、スーパーフードという言葉やアサイー、チアシード、スピルリナといったスーパーフードそのものの名称をよく耳にします。また、雑誌の特集でもよく見かけますし、最近ではコンビニエンスストアでも、チアシードやアサイーが入ったドリンクなどが陳列されています。

それだけ需要が高まっているからなのでしょう。実際、Cosme Kitchen渋谷ヒカリエシンクス店では、取り扱っているsunfoodの売場を拡大したそうです。

スーパーフード。聞いたことはあるし、体にいいらしいけれど、そもそもどんなものかご存知でしょうか。よく耳にするマキベリーやゴジベリー、マカなどはあまり私たちの生活には馴染みがない食品ですよね。南米原産の食品が多いような気がする、というのが筆者の印象です。

今さら聞けないスーパーフードとはどんなものかをお伝えしたいと思います。

今まさにブームのスーパーフードは1980年代頃に北米で誕生したと言われています。食事療法を研究する医師や専門家等の中で栄養価が突出して高い食品の総称として使い始めたようです。その後ローフードブームなどもあり一般に広がることとなりました。

そして、その後2004年に食事療法を研究する医師スティーブン・プラットによる著書『スーパーフード処方箋　あなたの人生を変える14の食品』が出版され、2009年にはローフード界のカリスマであるデヴィッド・ウォルフによる『スーパーフード　地球が生み落としたナチュラルな未来の食品』が出版されたことにより、スーパーフードのような栄養価の高い食材を使った食事によって健康を保つというような考え方が根付きました。

とはいえ、スーパーフードの定義は諸説あるようです。例えば日本スーパーフード協会によると、次のように定義されています。

栄養バランスに優れ一般的な食品より栄養価が高い食品であること。あるいは、ある一部の栄養・健康成分が突出して多く含まれる食品であること。一般的な食品とサプリメントの中間にくるような存在で、料理の食材としての用途と健康食品としての用途をあわせもつこと。

一方でスーパーフードを取扱うsunfoodでは、12種類以上の栄養分を含む食品であること、一般的に摂取する野菜や果物より栄養価が高い食物であること、体に必要な栄養素のみ含んでいること、と定義されています。

また、同じくスーパーフードを取扱うNavitas Naturalsでは、12種類以上の有効栄養成分を含んでいること、一般的な野菜や果物より栄養価が非常に高いこと、低カロリーで美容や健康にも効果的であること、と定義されています。

このように提唱者によって様々ですが、多数の栄養素が入っていること、一般的な食品より栄養価が高いこと、という点で共通しているのではないでしょうか。

つまり簡単にまとめると、ただの食品ではなくサプリメントのような高機能食品といったところでしょうか。

日本で簡単に手に入るスーパーフードは、パウダータイプやドライフルーツ、スプラウトがほとんどです。間食替わりにドライフルーツをつまんだり、パウダータイプをヨーグルトやスムージーに混ぜたり、サラダやお料理の付け合せにスプラウトを加えたり。材料があればすぐにでも手軽に生活に取り入れることができるのがスーパーフードの良いところです。

筆者の場合は、パウダータイプを揃えており、その日の気分などでチョイスしてヨーグルトやスムージーに入れて楽しんでいます。そして毎日ではありませんがお弁当を持参するので、お弁当の付け合せにブロッコリースーパースプラウトを入れることもあります。いずれはお料理にも応用できるようになって、もっとうまくスーパーフードを生活に取り入れられるようになりたいと思っているところです。

面倒くさがり屋の筆者がスーパーフードを取り入れ続けているのは、やっぱり手軽に取り入れられる点が大きいと思います。皆様もたくさんあるスーパーフードの中から自分のスタイルや味覚に合うものを”楽しみながら試す”といったように、上手に生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

スーパーフードをちょっと加えるだけで、いつもの食事がとっても栄養価の高いものに変わりますよ。