クランベリーはどんなフルーツ?

クランベリーは、ツツジ科ツルコケモモ属の小果樹です。北アメリカやヨーロッパ、日本などの寒冷地に自生している植物です。

クランベリーの果実は、直径1cmほどの大きさに育ち、しっかり熟すと、さくらんぼのように赤くなります。味はその美味しそうな見ためとは違い、酸味や渋みが大変強く、生のままではとても食べられないのです。

クランベリーの原産地である北アメリカでは、ブルーベリー・コンコードグレープとともに、北米三大フルーツと云われています。

現在もアメリカでは、品種改良が進められており、その用途はジュースやシロップ漬け・料理のソース・お菓子の材料など、幅広く利用されています。

クランベリーの歴史

クランベリーは、アメリカの先住民がその果実を、食料や染料としてだけでなく、特に医薬品として利用していたことから始まったと言われています。

当時のクランベリーの医薬品としての用途は、傷の治療、泌尿器疾患、血液の解毒、胃腸障害、解熱、下痢止めなどに使われており、特に航海中のビタミン不足による壊血病の予防のために利用されていました。その期間は100年にも及ぶということです。

19世紀には、クランベリーの栽培も本格的になり、さまざまな加工製品が開発されました。そして、20世紀に入ると、クランベリーの成分解析が進められ、抗菌作用による尿路感染症や歯周病などへの効果が認められるようになってきました。

クランベリーの栄養成分は?

【クランベリー100gの主な成分】
・エネルギー    46キロカロリー
・炭水化物     12.20g
・糖質       4.04g
・食物繊維     4.6g
・たんぱく質    0.39g
・脂質       0.13g
・飽和脂肪酸    0.011g
・ビタミンC    13.3mg
・カルシウム    8.0mg
・カリウム     85mg
・ナトリウム    2.0mg
・コレステロール   0mg 
・ポリフェノール  418.8mg
(プロアントシアニジン) 

プロアントシアニジン

プロアントシアニジンとは、ポリフェノールの一種です。
ポリフェノールには、強い抗酸化作用があることが知られていますね。赤ワインやブルーベリーにも、プロアントシアニジンが含まれていますが、クランベリーに含まれるプロアントシアニジンはタイプが異なるということです。

プロアントシアニジンには、AタイプとBタイプがあります。
お茶・ココア・林檎・ブドウなどに含まれているプロアントシアニジンはBタイプです。それに対して、クランベリーに含まれているプロアントシアニジンはAタイプです。

このAタイプの最大の特徴は、細菌を体外に排出する抗細菌付着効果があるということです。
クランベリーには、他のフルーツと比べてプロアントシアニジンの含有量がダントツに多く含まれているということです。その量は、ブルーベリーの2倍にもなるといわれています。

尿路感染症の予防効果・・・女性や子供に多い、膀胱炎などの尿路感染症を起こす、バクテリアの付着を阻止する効果があるということです。これには、クランベリーのもう1つの成分「キナ酸」の働きも加わっていて、キナ酸には、尿を健康な状態である、弱酸性にする働きがあり、感染症の予防の手助けをしているのだということです。

胃ガン予防効果・・・消火器系のガン発生の一因となるといわれているピロリ菌は、日本人の約50%が持っているということで、慢性胃炎や胃と十二指腸潰瘍の原因でもあるといわれています。これらの細菌に対して、クランベリージュースに有効性があるということです。

口内細菌阻止効果・・・プロアントシアニジンAの抗酸化力は、口内でも発揮され、現代病といわれている歯周病の原因となる細菌が、口内に付着するのを防ぐ効果が認められているそうです。

美肌効果・・・プロアントシアニジンは「凝縮タンニン」とも呼ばれ、ビタミンCの約20倍、ビタミンEの約50倍の抗酸化力があるといいます。そして、コラーゲンやエラスチンと結合して、肌のダメージの補修や美白効果、しわ予防に効果があるということです。

むくみ解消効果・・・プロアントシアニジンは、その高い抗酸化作用と抗炎症作用により、細菌感染や酸化による腎臓のダメージを防ぐといわれています。抗酸化作用によって、悪玉コレステロールの生成を抑制し、血流を促進して、腎臓の機能を維持します。その結果、利尿作用を高めて、むくみの原因となる、体内の余分な水分や老廃物を排除するということです。また、それと同時に、血液の濁りを改善する働きも認められているそうです。


視機能の向上・肝機能改善効果・・・もう1つのポリフェノール、アントシアニンもクランベリーには含まれています。アントシアニンにも、強い抗酸化作用がある他、眼精疲労や視力の回復効果・肝臓の機能を正常に保つ効果などがあるということです。

生活習慣病予防効果・・・血管内で動脈硬化の原因となる、悪玉コレステロールの酸化と生成を抑制し、心臓病を予防する効果があり、アメリカでは民間療法にクランベリーが取り入れられているということです。

ビタミンC

クランベリーにはビタミンCも多く含まれおり、その量はリンゴの6倍にもなるということです。

ビタミンCは、アスコルビン酸とも呼ばれるコラーゲンの生成に欠かせないビタミンです。抗酸化作用があり、ガンの予防や免疫力を高める効果があるとされています。
プロアントシアニジンの力を借りて、さらに美肌効果も期待できます。

ビタミンCにはその他、胃の中でピロリ菌により発生した、活性酸素の働きを抑える効果や副腎皮質ホルモンの生成を促して、ストレスを軽減する効果もある言われています。

カルシウム

クランベリーに含まれるカルシウムの含有量にも注目したいところです。

カルシウムは、ミネラルの中でも代表的な栄養素で、丈夫な骨や歯を作る働きをする他にも、精神を安定させる効果という重要な役割りがあります。

体内で約2%の重量を持っているというカルシウムは、その99%は、骨や歯を作っています。そして残りの1%で、血液、神経などの中でさまざまな働きをしています。カルシウムには、筋肉の収縮を保つ働き、心臓の動きを正常に保つ働きなどの他、血液を凝固させて、出血を防ぐ効果もあるのです。

食物繊維

クランベリー100gには、約5gもの食物繊維が含まれています。食物繊維には、腸内環境を整え便秘を改善する効果や、有害物質を排泄するデトックス効果、コレステロールや糖質の吸収を遅らせる効果があるということで、そのため生活習慣病とされる、メタボリックシンドロームの予防や改善効果が期待されています。また、腸内の乳酸菌の善玉菌を増やしてくれる作用もあり、腸内すべての病気に関して効果があるということです。

クランベリーに含まれる食物繊維は水溶性になり、高血圧の予防効果、ガンの予防効果、血糖値の上昇を抑える効果が期待できます。

朝の1杯があなたを変える?手軽に補給して美肌を手にいれよう!

いつもの朝食に北米の女性が日常的に摂取しているクランベリーで補ってみませんか?無添加で自然の状態に近いもの、例えば果実が手に入るならジャムにしてみても良いですし、時間や手間をかけたくないのであればクランベリージュースがおすすめです。

朝は胃が空っぽの状態なので吸収率も抜群!朝のジュースなら時間もかからず、簡単に効率よく栄養補給できますよ。

空腹のまま一日をスタートさせてしまうと、せっかくのキレイのチャンスを逃していることになります。朝のたった1杯のクランベリージュースが、アナタを美しくキレイに導くかもしれません。

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