にんにくを刻んだり、すりおろした時に発生する「アリシン」には、強力な殺菌、抗菌作用があります。またにんにくをスライスして、オリーブオイルなどに浸すと発生する「アホエン」にも、アリシンと同等の殺菌力があり、食中毒の予防や大腸菌O-157、更にMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)にも有効なのです。

例えば刺身を食べる時に、にんにくをすり潰したものを醤油に混ぜて食べると、食中毒の予防に効果的だと言われています。

動脈硬化の改善、予防

動脈硬化は、動物性脂肪の多い高カロリーな食事が原因のひとつだと言われています。そういった食事が続くと、血中の悪玉コレステロールや中性脂肪が増え、過酸化脂質を増加させて血管壁に付着することで血管を詰まらせたり、血管が破れたりし、脳卒中や心筋梗塞などを引き起こす可能性があります。

にんにくに含まれるS-アリルシステインや、アホエンといった成分には、コレステロールの合成を抑制する効果があると言われ、またにんにくに含まれるビタミンEや、硫黄化合物には抗酸化作用があり、これは血管内に溜まったコレステロールが過酸化脂質へ変化するのを抑制する効果があります。
こういったことから、にんにくは動脈硬化の予防に役立つと言われています。

ガン予防

にんにくに含まれるDATS(ジアリルトリスルフィド)は、ガン細胞の繁殖を抑え、正常な細胞に戻して、ガン細胞を消滅させる効果があると言われています。またにんにくをたくさん食べている人は、食べていない人に比べて、ガンの発生率が少ないということがわかっています。

にんにくは「ガンになる危険性を少なくする効果がある、最も重要な食物」だと世界でも注目を浴びているそうです。そういったことから、にんにくはガンの予防効果があると言われています。

高血圧の改善、予防

高血圧は血液の流れが悪くなることで、心臓が圧力を高めて末端の血管まで血液を流そうとすることから起こる症状です。

にんにくに含まれるスコルジニンには毛細血管拡張作用があると言われ、血管を拡張して血液の流れをよくすることから、血圧を下げる効果があるります。そのため高血圧の改善、予防効果があると言われています。

美容効果もあり

ダイエット効果

にんにくは交感神経を刺激して、アドレナリンの分泌を促進する作用があることから、新陳代謝を活発にして、脂肪の燃焼を促す効果があると言われています。

そのためエネルギーを溜めこむことなく、余分な脂肪を燃やし、身体を引き締めるといった、ダイエット効果が期待できます。

美肌効果

にんにくには抗酸化作用を持つアリシンに加えて、新陳代謝の促進や血液循環をよくする作用を持つ、スコルジニンが含まれています。また皮膚の内部に適度な脂分を留める働きもあるので、水分と脂分がバランスよく保たれ、小じわやたるみを目立たなくすると言われています。
そういったことから、にんにくは美肌効果が期待できるのです。

アンチエイジング効果

老化の主な原因は活性酸素を代表とするストレスや紫外線、タバコといったものが原因で起きる細胞の酸化だと考えられています。

にんにくに含まれるアリシンやスコルジニン、アリシンが分解してできるというジアリルジスルフィドなどの硫黄化合物は、高い抗酸化力を持ち、更ににんにくにはビタミンやポリフェノールなども含まれることから、アンチエイジングに効果があると言われています。

関連するまとめ

ゴキブリのミルクが未来のスーパーフードに!?

世の中にはカラダにとてもいい栄養素を含んでいるが、なかなか箸が進まない食材がたくさんありますね。そんな中、あ…

すふらぶ編集部 / 1882 view

今さら聞けない...スーパーフードってどんなもの?スーパーフードブーム到来

ここ数年で、スーパーフードという言葉やアサイー、チアシード、スピルリナといったスーパーフードそのものの名称を…

すふらぶ編集部 / 1336 view

スーパーフード・ザ・フルーツ! 果物について知る

世界各国で生産される“スーパーフルーツ”。スーパーフードブームにあやかって、いまや観光資源としても大活躍のア…

すふらぶ編集部 / 1057 view

すふらぶ編集部

今話題のスーパーセレブが愛用するスーパーフードで体の中から美しくなるための情報を提供していきます。