
沖縄が生んだスーパーフード ゴーヤーのスゴイところとは?
独特の苦みがたまらないゴーヤー。夏が近づくにつれて、スーパーにもお目見えするようになりましたね。
ゴーヤーもスーパーフードの1つ!今回はゴーヤーについて紹介をします。
ゴーヤーを知ってる?
「ゴーヤー」とは、熱帯アジア原産のツル性のウリ科植物のことです。
なんといっても沖縄野菜の代表格です。
ビタミンCが豊富なことから、沖縄では夏バテ解消に利用される代表的な野菜のひとつなのです。高温多湿の気温に適しているため、沖縄では昔からよく栽培されていました。
沖縄では昔から「ゴーヤーの苦味は血をきれいにする」と伝えられていて、ゴーヤーは薬効のある食べ物として扱われてきました。栄養学的な研究でも様々なゴーヤの効能が発見されています。一昔前までは沖縄食材という印象が強かったゴーヤーも、現在は本州での栽培が行われているほか、緑のカーテン(グリーン・カーテン)と呼ばれるエコ対策の日除けなどにも利用されています。
ゴーヤーの主な成分とは?
ゴーヤーは100g17kcalとミツバやレタスなどとほぼ同じカロリーながら、トマトやキュウリの約5倍と言われるビタミンCをとともにビタミンB群やβ-カロテン、葉酸、鉄分、カリウムのミネラルと栄養価が豊富です。
好き嫌いが分かれる「ゴーヤーの苦味」ですが、この苦味成分もまた体に有用な作用をもたらしてくれることがわかっています。
生活習慣病予防に効果的
ゴーヤーの苦味の主成分であるモモルデシンやチャランチンなどには活性酸素の生成を抑制する働き=抗酸化作用やコレステロール低下作用があります。そのほかにβ-カロテンやビタミンCなどの高酸化作用があるビタミン類、毛細血管を丈夫にして血液循環を良くする働きがあるフラボノイド類のククルビタシンなどを含むため、相乗して血液をサラサラにし、血液循環を整えて動脈硬化や血栓予防などに効果が期待されています。
モモルデシチンとチャランチンは血糖値を下げる効果が報告されているほか、ゴーヤは植物性インスリンが含まれていることが発見されており、薬品のインスリンよりも低血糖を起こすリスクを抑えて血糖値を安定させられるという報告もなされています。海外でも臨床実験が行われ糖尿病に有効であることが示唆されており、注目が高まっていると言えるでしょう。またゴーヤーは血糖値の上昇を抑える食物繊維も豊富に含んでいます。
夏バテ・疲労回復に効果的
ゴーヤーに含まれるモモルデシンは胃腸の粘膜を保護したり食欲を増進する効果があり、食欲不振や体力低下による食あたり予防に役立ちます。さらに疲労回復に役立つビタミンCなども含まれているため夏バテに効くといわれています。
モモルデシンには自律神経のバランスを整える働きがあるとも考えられており、だるさ・頭痛・めまい・吐き気などの自律神経失調症症状の緩和にも効果が期待できます。夏バテはもちろんのこと疲労・慢性疲労感などがを感じる方や、だるさが抜けないと感じている方にもおすすめです。
むくみ・便秘の解消に効果的
ゴーヤーにはむくみの改善に効果があるカリウムが100gあたり260mgと、キュウリやスイカなどよりも豊富に含まれています。ナトリウム(塩分)過多によるむくみの解消や、高血圧予防にも役立ってくれるでしょう。
ゴーヤーは食物繊維は2.6gと比較的豊富に含んでいます。
腸内の老廃物の排泄促進・便秘の解消などに効果が期待できますし、血糖値を抑える作用などと合わせてダイエットのサポート役としても役立ちます。
ゴーヤの種に含まれている共益リノール酸という脂肪酸には脂肪の分解を活性化してくれる作用があることもわかっているので、ダイエット効果が期待されています。
美肌・アンチエイジングに効果的
ゴーヤーはビタミン含有量が100g中76mgと豊富で、さらに加熱しても壊れにくい性質があるため効率よく摂取することができます。その他にも、お肌を保護するビタミンB群、β-カロテンや、葉酸、鉄といった美肌作りに欠かせない栄養素が低カロリー食材とは思えないほど豊富です。
抗酸化作用を持つビタミン類やモモルデシチン・チャランチンなどの特有成分の相乗効果で肌へのアンチエイジング効果も期待できますし、血行不良や栄養バランスの偏り、便秘などによる肌荒れ・肌くすみ解消にも役立ってくれるでしょう。
ワタにも栄養が!
ゴーヤー料理の代表的メニューともいえるゴーヤーチャンプルーを作るときには、ゴーヤーの果肉だけを使い、中身にあるワタや種は捨ててしまうもの。
ところが、果肉よりワタの方が1.7倍ものビタミンCを多く含んでいるのです。
ゴーヤーについての注意点
ゴーヤーは体を冷やす作用がありますので、冷えの悩みがある方は食べ過ぎに注意し、生姜、ねぎ、唐辛子など体を温めるものと併せて取るか、油で揚げ焼きにするなど冷えを中和させるよう料理すると良いです。
有効成分を失わずに苦味を消す方法としては、塩もみをして少し時間を置く、油で炒める・揚げる、薄切りにして熱湯でさっと茹でるのがオススメ。あまり長い時間水につけているとビタミンCが流れ出てしまうので注意してください。
いかがですか?
女性にとってうれしいことばかりのゴーヤーですね。そして、今年の夏は例年よりかなり暑くなるといわれています。
ゴーヤーを食べてこの夏を乗り切ってください。
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