日本でベリーと言えば、ストロベリーといっても過言ではないほど、私たちに身近な果物ではないでしょうか。毎年春先にはあらゆる外食チェーンやホテルのビュッフェなどでイチゴフェアーがはじまり、圧倒的人気を誇る果物だと思います。

イチゴは、バラ科オランダイチゴ属の多年草です。私達が食べる赤いかわいらしい部分は、実は果実ではなく花托の発達した花の一部です。本来の果実にあたる部分は、種とも言われているゴマのような粒一粒一粒になります。

イチゴにもたくさんの種類があり、栃木のとちおとめやスカイベリー、福岡のあまおう、静岡の紅ほっぺなどがあり、日本での産地も幅広くなっています。品種によってすれはありますが、1月から3月くらいにかけてが一番市場に出回っています。

ビタミンC、葉酸、食物繊維、マンガン、ビタミンK、カリウム、マグネシウム、抗酸化植物性科学物質
いちご 166gー53kcal
たんぱく質 1.1g、脂質 0.5g、飽和脂肪酸 0g、炭水化物 12.8g、食物繊維 3.3g

美肌に最適なビタミンCを含んでいます。とりわけたくさん含んでいるというわけではありませんが、イチゴは一粒だけ食べることは少なく、ある程度まとまった数を食べると思いますので、ビタミンCの補給に適した果物だと思います。

ポリフェノールの一種であるアントシアニンも含んでいます。アントシアニンは、眼精疲労を和らげたり、視力を回復させたりするのに有効とされます。また、体内の活性酸素を減らす効果もあります。

最近日本でもブレイク中のゴジベリー。クコの実として知られていますが、原産地の中国では漢方や薬膳料理の材料として使われています。不死の実と呼ばれているほど、アンチエイジングには大きな効果のあるスーパーフードです。

中国では、クコの実と朝鮮人参で200歳超まで生きていた人がいるという伝説が残っている果物です。杏仁豆腐の上にのった赤い実として、私たちには馴染み深いものだと思います。

ゴジベリーは、中国が原産のナス科の落葉低木です・日本や朝鮮半島、台湾などで栽培され、北アメリカなどにも移入されています。

ビタミンA、C、食物繊維、カルシウム、抗酸化βカロチン、抗酸化植物性科学物質
ドライゴジベリー28gー112kcal
たんぱく質 1g、脂質 1.6g、飽和脂肪酸 0g、炭水化物 24g、食物繊維 3g

アンチエイジングに効果的なビタミンAが豊富に含まれています。ビタミンAは、粘膜や呼吸器、皮膚の健康維持に欠かせないビタミンです。漢方的には、抗炎症白湯や解熱作用、滋養強壮や血行促進、血圧や血糖値の安定にも効果があるとされています。

月経促進や人工中絶薬の作用をする成分ベタインが含まれているため、妊娠あるいは授乳中の摂取は避けた方がいいでしょう。

女性の果物として称されるザクロ。普段口にすることは少ないのではないでしょうか。ですが、健康ブームに先立ち、よく名前を聞くまでになりましたが、日本では生のザクロを目にする事は少なく、ジュースで販売されている事が多いようです。

ザクロは、ザクロ科ザクロ属の落葉樹になる果実で、世界各地で栽培されている植物ですが、中東のイメージが強いかもしれません。日本でも東北以南の地域で栽培されていますが、もともとは食用ではなく観賞用として栽培されていたようです。カクテルなどに使われる赤いグレナデンシロップの原料はザクロです。

国産のザクロは酸味の強いものが多いのですが、カリフォルニア産などは酸味よりも甘みの強いものが多いようです。日本の市場で手に入るもののほとんどは、海外からの輸入物となっています。国産も、外国産もザクロは夏の終わりから秋にかけて収穫されるので、9月から11月くらいが旬になります。

ビタミンK、葉酸、カリウム、マンガン、ビタミンE、B6、パテントン酸、抗酸化タンニン、抗酸化フラボノイド
ザクロジュース 235gー134kcal
たんぱく質 0.4g、脂質 0.7g、飽和脂肪酸 0.2g、炭水化物 32.7g、食物繊維 0.2g